2019年06月13日

 不動智(ふどうち)

 沢庵禅師が江戸時代初期に

柳生宗矩(やぎゅうむねのり)に宛てた

お手紙の中に「不動智」について

書かれたものがありました。

「不動とは、石や木のようにじっと動かない

という意味ではない。

左へも右へも十方八方、自由自在に

心が動きやすいように動きながら、

どのような物事にもとどまらない心のことを

不動智と言う。」

というものです。

 私たちに必要な心というのは、

動かぬ頑固なものではなく、どのような状況にでも

対応できるような柔軟な心です。

信念を貫くことは大事なことかもしれませんが、

困難に直面した時、物事が上手く進まない時に

いつまでも1つのことに固執するのではなく、

やり方を変えてみるとか、

他人の意見を聞いてみるとか、

一旦手放して、もう一度考え直してみるなど、

柔らかい思考、感覚を持ってこそ、

芯の強さがまた育まれるのです。

 しなやかに自分らしく生きるというのは

時に難しく、いつのまにか、そのしなやかさを

失ってしまうこともあるかもしれません。

でも、自分らしさを保つために、

自分の信念を確認し大事にしながらも、

周りを良く見て、今ある状況を客観的に把握し、

柔らかい心を意識して、臨機応変に対応して

参りたいですね。