2020年03月10日

 生きていく上での「道」と「徳」

 私たち日本人の思想は古代からの自然崇拝に

基づくものもあれば、中国から様々な思想が

入ってきて、それを上手く取り入れて

日本人に合った形で今でも伝えられているものも

あります。

正確に言えば、伝えられるべきはずの、

人として大切な考え方が伝えられていないという

悲しい現状もあるわけなのですが・・・。

 「道」と「徳」というのは、中国において

とても大事な思想です。

老子や荘子は道家と言い、天地自然の原理、

宇宙から素粒子に至るまで、その物に

内在する原理を「道」と呼んでいます。

それに対して、孔子や孟子は、儒家であり、

仁や義という人として生きていく上で持つべき

理想的精神を「道」と言います。

ですから、「徳」も道家は、本来ある自然原理の

中のそのものらしさが「徳」であり、

儒家は人生においての修養により身についた

人間力のことを「徳」と言っていました。

 この2つを合わせて「道徳」と呼びますが

このもともとの思想の違いがあるとは言え、

私たち日本人にとっては

どちらもとても大切なことです。

 高度知能や人工によって変化してきてしまった

現代の中で、宇宙からなる自然に生かされている

ということを知り、その自然原理の中で

人としてのあり方、自分だけが大切なのではなく、

人と人との関わりの中で生きていく心のあり方を

子どもの頃から身につける必要があると思うのです。

でもそれが今とても薄れてしまっていることが

残念でなりません。

 今日、聞きました2つのお話。

「病院での医療従事者の子どもさん(お友達)には

なるべく近づかないように・・。(コロナ問題で)」

とご自分のお子さんに言っている親御さんがいる

ということ。今は休校なので子ども同士で会うことは

少ないかと思いますが、大人が子どもに言うということ

でしょうか。

 そして、卒業シーズンではあっても、今年はなかなか

通常通りの卒業式などができない状況ではありますが、

子どもたちの先生や学校に対する感謝の気持ちが

あまりないということ。これは現代の師弟関係や

保護者の学校や先生批判も大きく影響しています。

 このままでは、いくら学力が伸びても、

真の心が育たない子どもたちがたくさん出てきて

しまうのではないかと心配になってしまいました。

人としての「心のあり方」を子どものうちから

考えられる社会であることを改めて願う日でした。

 

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