師走

 2016年最後の月になりました。早いですね。

早く感じるということは、それだけ充実した時間を送っていたからなのでしょうと思いますが、それでも

その一瞬一瞬に心があったかと問われると、ただ時間とやることに追われて過ごしてしまったことも多々

あるような気も致します。

でも、私たちの毎日は、過ぎてしまうと、もう後戻りはできません。2度と同じ時間を過ごすことが

できないのです。

「あ〜すればよかった。」「こうするべきだった。」と思っても、その『時』に戻ることはできず、先へ

進む新しい『時』の中で、その反省を生かすしかありません。新しい『時』の中で、より良い行動をとる

ことができれば、たとえそれが失敗であったとしても決して無駄にはなりませんが、その行動にきちんと

心を置くことができるかどうかが問題です。

「忙しい、忙しい・・」と口にしますと、今、目の前にあることにまっすぐ目を向けられなくなって

しまいます。口から発した言葉が耳から入ってきて、余計にその空間や自分自身を落ち着かない状況に

してしまうのです。

『忙』とは、「心」を「亡」くすと書きます。

なるべく心を亡くさず、1つ1つ丁寧に気持ちを込めて、今年残りの1ヶ月、師走の日々を過ごして参り

たいと思います。

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