お節料理

 私にとっては、毎年大晦日に作らないとその年が終わらないお節料理。毎年同じような感じなので

少しずつアレンジを加えようと思いつつ、時間の余裕がないとほぼ同じスタイルになり、家族にとっては

2日目ともなると飽きてくるもの。

それでもやはり日本人として日本人らしい食文化は残して行きたいと思っております。

 江戸時代、長崎から江戸に伝わった「カステラ蒲鉾」が伊達巻。今年は少々形がいびつになって

しまったのですが、それでも縁起の良い巻物なので、お重の片隅に入れました。

断然手作りが美味しい栗きんとんは、黄金色に輝く財宝にたとえられ、金運を呼ぶ縁起ものです。豊かな

1年を願います。

黒豆は健康、丈夫な身体で今年1年も元気に働けますように・・と願いを込めて、私の作るものは甘さ

控えめなので沢山頂いてしまいます。

 お節料理には1つ1つ古くから伝わる意味があり、お重箱の中は沢山の願いが詰まっています。

もともと弥生時代、自然の恵みや収穫に感謝して、神様にお供えした「節供」。その「節供料理」や

宮中行事で振る舞われたお料理「お節供」(おせちく)が江戸時代に段々一般に広まって、1年の節目の

お正月に頂くお料理をお節料理と呼ぶようになりました。

 お節料理は世代を超えて伝えて参りたい日本の食文化、行事食です。

皆さまは今年、どのようなお節料理を召し上がりましたか。

2024年4月
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