小野小町、楊貴妃と並び、世界三大美女の1人として有名なクレオパトラ。
わずか18歳でエジプトの女王になり、エジプト全土を統治します。
彼女は絶世の美女と言われていますが、実は
「並外れたものでもなく、見る人に衝撃を与えるほどでもなかった」
とプルルタークが書いた歴史書「英雄伝」に書かれているのです。
では、彼女の魅力とは何なのでしょう。
彼女は、アレクサンドリアという文化都市に生まれ、知識と教養をかなり身につけていたようです。
そのため、会話の巧みさと、優雅な身のこなしにあらわれる知性には
独特の魅力があったのでしょう。
外面の美しさは人により評価が異なり、時代によっても美の認識が変わってくるものですが、
内面からにじみ出る知性溢れる美しさと声というのは、人を魅了するものなのだと思います。
今日はクレオパトラのお墓が見つかった(1890)日。
二千年以上も経った今でも、まだ彼女の魅力はベールに包まれていますが、
内面の美しさを磨く努力は、私たちも見習いたいですね。