その方の人間性が表れることの1つに、物の持ち方や扱い方があります。
お食事をする時のお箸やカトラリー、文字を書く時のペン、外出する時のかばん、ビジネスでは
書類の持ち方や受け渡し、名刺交換での名刺の扱い方・・など、例をあげればきりがありませんが、
私たちは1人でいる時も、どなたかと一緒にいる時も、常に物を持っていたり、接していますので、
その状態に慣れてしまっていますと、そこに意識が向かなくなってしまいがちです。
でも、物を丁寧に扱ってこそ、その周りの空気を心地よくさせ、一緒にいる方に不快な思いをさせる
こともなくなるのです。
本日、東京での勉強会でコートを預けました際、クロークの方たちのそれぞれの違いを感じました。
もちろん、まずは何でも優しく持つということが基本。ですから、コートをお願いする私たちの方も
同様です。そこで、預ける側と、預けられる側の心地よさが左右されます。
それ以前に、コートを脱ぐ時の脱ぎ方から、その場の空気を作っているとも言えます。
寒い冬、預ける預けないに関わらず、人前でコートの着脱をする機会が多くありますが、スマートに
出来ると素敵です。
マナーの中には、物をどのように扱うのが良いのか、と様々なルールがあります。でもそれは全て、
自分が恥をかかないようにするためのものではなく、一緒にいる方との心地よい場を作るための
最善の配慮であり、思いやりです。
ですから、物を持つ時の何気ない心配りが人間性となって表れるのです。
皆さまも、物の持ち方をちょっと意識してみて下さいね。