「花育」

 年に数えるほどしかやりませんが、いつも、私自身が

とても満たされた気持ちになる「花育」授業。

 本日は、市内の中高一貫校で行われましたイベントで、

その授業を担当して参りました。

参加者は、小学生から高校1年生まで。

男の子も、女の子も・・。

学年も違えば、タイプも違うそれぞれの子たちが、

思い思いにお花に触れ、思うがままに生けていきます。

 同じ花材を使って、こんなにも異なる作品が出来るのかと

驚くほど、皆の「想い」がアレンジに込められ、また

その時の心の内が、そのまま反映されていました。

 そして、出来上がった自分の作品を見ながら、

自分自身を見つめ直し、

また、他のお友達の作品を見て褒める、という

プラスのストロークは、皆の表情が豊かになる

とても有意義な時間。

私自身にとっても心に残る、そして、彼らに寄り添える

貴重なひとときです。

 生(なま)のお花はいずれ枯れます。

だからこそ、今ある生(せい)を慈しみ、大切にする。

そういう命あるものから得るエネルギーは、私たちに

生きる力と安らぎを与えてくれます。

 芸術性を求めず、お花そのものに心を置き、

自由に、思うがままにお花と対話し、感性を豊かにする

この「花育」。

これからも大事にしていきたいと思います。

2024年4月
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