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 和の立ち居振る舞いと日本人の心

 マナーというと、テーブルマナーやビジネスマナー、

あるいは日常的なマナーを思い浮かべることが

多いと思いますが、プロトコールマナーと言って、

世界共通のマナーもあります。

日本だけでなく、どの国に行っても、

文化や言葉の違いを超えて、自他ともに

気持ちよく過ごせるように作られたものです。

そして、もちろん、日本独自のマナーもあります。

それは、古来から、日本人として受け継がれたもの、

日本の心を大切にしてきたものです。

日本料理のマナーもありますし、

和室での立ち居振る舞いもそれに当たります。

 本日は、和のマナーレッスンを行いました。

現代の住宅事情ですと、段々、和室があるお宅も

減ってきているのは事実ですが、

それでも、私たちが全く畳のあるお部屋に

入ることがないかと言うと、そうではありません。

日本料理店や、旅館、どなたかのお宅に訪問した際に

和室に通されることもあるかもしれません。

 そのような時に大事なのが、和の立ち居振る舞い。

襖の開け閉め1つをとってみても、

これがスムーズに美しくできると素敵ですね。

どうして素敵に見えるかというと、そこにも

日本人の察する心が表れているからです。

ここでは細かく書くと長くなりますので割愛しますが、

哲学者の和辻哲朗氏は、襖について次のように

定義しています。

「襖は、それをへだてとして使用する人々が

それをへだてとして、相互に尊重し合うときにのみ、

へだてとしての役割を果たすへだてである。」

 開け方、締め方、というやり方だけにとらわれると、

全く意味のないものになってしまいます。

お部屋に入る側と入られる側の思いやりの心があってこそ、

襖、あるいはその美しい襖の開閉が、

はじめて意味を為すわけです。

和のマナーレッスンをやりますと、

日本人のお相手に対する思いやりと奥ゆかしさは

本当に素敵だなといつも感じております。