「人間力を高める。」
というような言葉を時々見たり、耳にしたりしますが、
人間力というのは、そもそも何なのでしょう。
辞書にも載っていませんし、とても抽象的で、
あいまいな言葉ですが、ウィキペディアには
人間力戦略研究会(こういうのがあるのですね。)の
座長であった東京大学の市川伸一教授が、
「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の
人間として力強く生きていくための総合的な力と定義したい。」
と述べているとあります。
でも、力強く生きていくための総合的な力って何でしょう。
それは、人によってそれぞれ違うような気がするのですが、
やはり、人との関わりの中で生きていく上では、
独りよがりではいけませんし、自立しながらも、
他人に対する思いやりの心を持ち、そして、
どのような状況であっても、感情コントロールができて、
その困難な状況を乗り越えられる力が必要なのだと思います。
さらに一度きりの人生で、自分なりの楽しみを見つけ、
どのような形でも幸福を味わうことができるのであれば、
そこに生きがいを見出し、最期にこの人生良かった、
と思えるのではないかと思うのです。
つまづいても、失敗しても、
また、思い通りにいかなくても、
それは人生に必要なことであるのかもしれませんし、
直面した問題を、大きな問題だと捉えるか、
人生の学びであると捉えるかは、考え方次第です。
自分の価値観を大事にしながらも、慈愛に満ち、
困難な状況でもともに生きていく力を持っていれば、
それが人間力でもあり、私たちに必要な力である
のではないかと思います。
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