「頑張って」の声かけの難しさ

 「頑張ってね!」と言われて、私はその言葉を

ゆる〜くやっている時でも、とっても必死になって

頑張っている時でも、どちらの場合でもとても嬉しく

受け取ります。

「頑張って!」と言われると頑張れるタイプです。

 でも、ずいぶん前のことになりますが、

ある方が、お仕事が大変だと言っていた若い方に

「頑張って!」とエールを送ったら、

「こんなに頑張っているのに、これ以上頑張れない」

と言われたというのを聞いたことがあります。

そうなのね・・と思いました。

人によって捉え方は様々なのですね。

病と闘っていらっしゃる方などには、やはり

「頑張って」という言葉は使わずに、

気持ちにできる限り寄り添うことが大切ですが、

そうでなくても、やはり言われて辛くなったり、

怒りが込み上げてくる人もいるわけです。

 かと言って「頑張らなくてもいいのよ。」と

誰にでも言うのもどうかと思います。

ある小学校で、生徒がある程度の距離を皆で

走っている時、そばで先生が遅い子達に向かって

「無理しない、無理しない、頑張らなくて

大丈夫だから。」と応援(?)していたのを

聞いたことがありますが、耳を疑いました。

身体的に問題があるのであれば別ですが、

健康な子ども達に「頑張らなくていい」って、

それでは子どもの心身の成長を制限してしまって

いるほかありません。

 大人でも無理しながらでも自分の成長のため

世の中のために、日々頑張っている方もいます。

そういう方にとっては、

「そんなに頑張り過ぎないで・・。」と言っても

おそらくあまり響かないのでしょう。

頑張ることが楽しくて、生きがいにもなり、

また生き生きと出来ることに喜びを感じるからです。

そういう方達には「頑張ってね!」「頑張ろう!」

という言葉がけはとても励みになります。

 でも頑張りたくても頑張れない人、

それほど頑張ってはいないのに、本人は頑張っている

と思っている人には「頑張って!」と言っても

効きませんから、やはり「頑張って」という言葉を

他人に投げかけるのはとても難しいですね。

お相手がどのようなタイプかということを知ってから

気をつけて使わなくてはいけないなと思います。

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