「心に縁側を持て」

 私たちの世界というのは、白か黒、◯か✖️

善か悪・・というように二項対立なのでしょうか。

それほど単純ではありませんね。

世の中は複雑であり、しかも曖昧な部分が沢山あります。

二者択一で究極どちらかを選ばなくてはいけない

状況になることもあるかもしれませんが、

何か話し合いを持った時、あるいは色々な思いに

触れた時、絶対にこちらが正しくて、絶対にこちらが

間違っているということはないのではないかと思うのです。

 現在は、人により様々な考えがあるということが

今まで以上に浮き彫りになり、本来なら、◯か✖️では

片付けられないはずであるのに、他者の考えを攻撃的に

批判したり、排他的な思考に陥ったりする例をよく

耳にします。

 タイトルの「心に縁側を持て」は松下幸之助さんの

言葉です。

今は縁側のあるお宅というのは少なくなり、若い方達は

縁側というものを知らないかもしれませんが、

昭和時代の多くの日本家屋には縁側がありましたね。

建物の外側に沿ってある細長い板敷です。

そこはお庭に続くところで、家の「内側」であるような

でも「外側」でもあるような場所。そしてそこで、

普段は関わりを持つ機会がない、お家の人とお庭師さんが

言葉を気楽に交わすことができたり、

ふと立ち寄った人がちょっとお茶を飲みながら会話をする

というような素敵な交流がそこに生まれます。

 「心に縁側を持て」というのは、そういう内側でも

外側でもないような場所を心の中に持つ、つまり、

曖昧さを許しましょう、ということなのです。

こうあるべき、という固定概念に囚われることなく、

社会の多様化を柔軟に受け入れるとともに、

考えの違い、判断の違い、立場の違い・・様々な違いを

寛容に受け止める思考と思いやりを持つこと、

そして自分なりの考えもしっかりと持てるように

日頃から考える習慣を身につけることも大切ですね。

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