私が学生の頃、外国人とお話をすると、「Why?」とよく聞かれた覚えがあります。「どうして、その
お店が好きなのか」「どうして、そう考えるのか」・・当時の私は、「どうして?って言われても・・」
といつも言葉に詰まっていました。私たち日本人は小さい頃から、この理由づけをほとんど意識せずに
コミュニケーションをとっています。「以心伝心」や相手を「察する」という文化があるからなのです。
でも、相手に意見を伝えたい時は、やはり「なぜなら・・」が重要です。
「私は○○のお店が好きです。」
①「なぜなら・・」②「それに・・」③「また・・」だからです、と答えると非常に説得力が増します。
今日の英語レッスンでは、論理力を高めるためにはどうしたらよいか、ということを長くお話しして
しまいましたが、日本語でその「理由づけ」をしっかりと習慣づけておくことが大切だと思うからです。
高校生のある生徒さん。カレーがとっても好きなのだそうです。相手に伝わる説得力のある理由を考える
のに苦労していましたが、彼は辛いものがとても好きで、カレーにラー油や七味、時に生姜などをプラス
して食べるそうなのです。2日目のカレーは旨味は出るけれど辛味が薄くなるので、さらにカレー粉を
ふりかけるととても美味しくなると言っていました。本当かしら? 彼の理由づけはともかく、その
カレーの食べ方、おそるおそる試してみようと思います。