子どもの頃、どの角度から見ても、何でも映し出す鏡がとても不思議に思えたことを今でも覚えて
います。上の方から、下の方から、近づいて脇の方から鏡を覗いてみて、反射される光の仕組みが
神秘にも思えました。
人は初めて自分の姿を鏡で見た時が自己認識の第一歩。さすがにその時のことは覚えていませんが、
どの子にとっても、初めてのその衝撃的な瞬間は驚きと興奮であることは確かだと思います。
母はリビングにあるその鏡をいつもピカピカに磨いていました。とても綺麗好きな母なので、鏡を
磨くのは当たり前の日課のようでしたが、今思うと、とても素敵な習慣だと感じます。
それを見て育った私も、毎朝必ず鏡を磨かないと1日が始まりません。
水滴の跡やくもりひとつない鏡は、全てをクリーンに映し出します。きれいな鏡を見れば、そこに映った
自分の姿やお部屋などをきれいにしておこうという気持ちが自然に生まれ、お部屋全体や空間もプラスの
エネルギーに。
ですから、もし何だか心がどんよりした時や、冴えないなと思った時などは、鏡をピカピカに磨いて
みましょう。きっとそれは、ただのお掃除ではなく、ご自分の心を磨き、プラスのエネルギーを吸収
できる良い循環の源になるはずです。
週末、体調を崩して淀んだ空間を作ってしまった私は、今週はいつもにも増して鏡をきれいに磨きます。
やはり光の反射は神秘的。磨かれた鏡は気持ちがいいものですね。