今日、初めて知った世界。
それは、耳の不自由な人が、自ら、手話から日本語に
翻訳しなければならないという世界。
普段、あまりテレビを見ない私ですが、
昼間、教育テレビでやっていた「ろう・難聴を生きる」
という番組に目が止まり、ちょうど映し出されていた
子ども達の生き生きとした笑顔に釘づけになりました。
とても表情豊かに学校生活を送っている子ども達。
全員が手話で会話をしています。
お友達同士も、先生とも。授業も全て手話。
でも、私たちが外国語を難しく思うのと同じように、
日本語で表現することがとても大変なのだそうです。
日常の表現方法が手話なので、
目にしたこと、感じたこと、思ったことを手話で表すことが
出来ても、それを言葉にすることが難しく、作文の授業で
一生懸命、練習を重ねていました。
彼らにとって、学校内では問題なくても、これから社会に出て、
聴者とコミュニケーションをとらなくてはいけなくなる時のための
トレーニングです。
私は以前、障害を持つ子ども達の教育に少し関わったことも
ありましたが、耳に不自由のある子に出会ったことはなかったため、
その伝える言葉の難しさを感じる世界があることに非常に
驚きました。でも、彼らが将来の夢を語るキラキラした目は
とても印象的。
そして、「ぼくたちは、耳が聞こえないという以外は、
他の人たちと全く変わらないのだから、障害者として
見ないでほしい。」と明るく話していた姿も、とても
清々しく見えました。
将来のある子ども達のために、私たち大人は、
もっともっと良い社会を作っていかなければいけませんね。