大切にしたい「しおり」

 過日、知人のご実家で、浅草に安政時代からお店を

構えていらっしゃる老舗和菓子店の美味しい和菓子を頂き、

その中にお店のご案内や和菓子の説明が記載されている紙が

入っていたのですが、そこに『栞(しおり)』とありました。

そういえば本に目印として挟む「しおり」だけでなく、

このような説明文が書いてあるものや、

手引きなど数ページの小冊子のようなもの、

遠足の「しおり」などもあるということを今更ながら

改めて認識したのです。

 明鏡国語辞典によると、しおりとは

「もと、山道などで木の枝を折って帰りの道しるべとする意」

とあります。

昔の人たちは、山道を進む時に、迷わないように

目印として枝を折っていたのですね。

この枝を折ることを「枝折る(しおる)」と言い、

「しおり」となるのだそう。

 ですから、山道を歩く時の手引きとなる、ということから、

小冊子になっている手引きや案内も「しおり」。

後で迷わないように自分でつける印、ということから、

読みかけの本に挟むものも「しおり」なのですね。

 先日は、しばらく開いていなかった本の間から、

いつ挟めておいたのか覚えのない四つ葉のクローバーを

4つ見つけて、とても嬉しくなりました。

早速、ラミネートして「しおり」にしております。

 今年は外出自粛のゴールデンウィーク。

読書をするのにちょうど良い期間になりますね。

私は数冊の本を並行して読んだりしますが、

お気に入りの「しおり」を持っていると、

本を読むのも楽しくなります。

未知の世界、わくわくする世界に入っていく時、

その道で迷わないための目印があると思うと、

また本を読み進めるのも奥深く豊かになるかもしれません。

 私の今の1番のお気に入りは、

誕生石のアクアマリンが付いているしおり。

拙著「夢の音読」に挟み、365日分のメッセージが

入っていますので、1日1日、少しずつ読み進めています。

時に悩み、道に迷いそうになるのが人生。

でも、「しおり」が手引きや道しるべとなると改めて知ると、

心強い気がいたします。

 皆さまも是非、お気に入りの「しおり」とともに

読書タイムを楽しんでみて下さいね。

(Facebookでの「7日間ブックカバーチャレンジにお誘い

下さった皆さま、お誘いのバトンを受け取ることが出来ず

ごめんなさい。読書好きな方が多くて、素敵な本のご紹介を

楽しませて頂いております。

ありがとうございます。)

 

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