「いまは昔、竹取の翁というものありけり。野山にまじりて竹を取りつつよろずのことに使ひけり。
名をば、さかきの造となむいひける。・・・」で始まる竹取物語は、平安時代初期に出来た日本最古の
創作物語です。作者不詳ですが、現代まで語り継がれ、誰もが知っている「かぐや姫」。冒頭部分は、
国語脳トレーニング教室においても欠かせない暗唱素材です。
でも、どうしてかぐや姫は竹の中にいたのでしょう。まじめに働いてきた子どものいない老夫婦への
ご褒美なのでしょうけれど、「奇跡」としか言いようがありません。「奇跡」は人間の力や自然現象を
こえた出来事のことなので、滅多に起こらないこととして捉えておりますが、ケンブリッジ大学の数学者
J・E リトルウッドによると、「奇跡は月に一回の割合で誰にでも起こる」のだそうです。意外にも
日常的なものなのだとか。人は35日間に100万個の出来事に遭遇していて、(このブログを書いたり、
本を読んだり、食事をしたり・・全てを含めて)その中で、少なくとも一回は奇跡を経験しているという
のですから、見逃さないようにしないといけないですね。
奇跡を幸運に変える力、私の好きな『セレンディピティ』(10/17Blog)も大事にしたいと改めて思い
ました。
本日のいわきは日中は厚い雲に覆われていましたが、夜には光り輝く丸い月がくっきりと空に見え
ました。
満月の夜に想う「奇跡」です。