19年前、我が家に女の子が誕生し、涙したのがついこの間のことのよう。
やんちゃな男の子2人がおりましたので、女の子が加わったことで華やぎました。
でも実際のところは、男の子が3人いるかのような賑やかな毎日。
そのような中、「上巳の節句」(お雛祭りの日)だけは格別でした。
桃の節句とも言われるのは、桃がかわいらしく咲く時期というだけでなく、桃の木が邪気を祓う
神聖な木でもあるからだそうです。
お節句として、日本の暮らしに古来から伝わる習わしには、それぞれ大切な意味があり、
昔の人たちの想いや願いが込められています。
例えば、桃色、白、緑の3色の菱餅。
桃色(赤)は魔除け、白は子孫繁栄や長寿、緑は健やかな成長、という意味があるのです。
そのような、昔の人たちが大事にしてきた想いを、私たちは受け継ぎ、そしてまた、次の世代へと
伝えていかなければいけませんね。
あんなに賑やかだった我が家も、今は皆、大学生として親元を離れ、静かになってしまいましたが、
お雛壇は飾るのは大変でも、私の想いも込めて、毎年出し続けていきたいと思っております。
今年は、春休みで娘が帰省しましたので、3月3日は一緒にささやかなお祝いが出来そうです。