外国出身の方たちへの日本語レッスンをやっていますと、
本当に日本語は難しい・・とつくづく思い、毎回、気づきの多い時間を過ごします。
本日はドイツ人の女性に。
彼女は先日、都内の様々なところに桜を見に行って、
とても感激したことを話してくれました。(英語でですが・・)
いわきの桜はこれからなので、待ちきれず、東京に足を運んだのだそうです。
外国の方たちだけでなく、もちろん私たち日本人も
桜を見て「うっとり♡」。
この「うっとり」という言葉。
もとになった「うと」は「からっぽ」という意味の「うつ」が
変化したもので、この「う」と「と」の間に「っ」を入れることにより、
文の中に「溜め」を作り、話し手の思い入れの強さを伝えるのだそうです。
「あっけにとられた」という意味から次第に、
「魅力的なものに心が奪われるせいで理性が働かない」状態を
言うようになり、「陶酔」を表現するまでに。
(参考:『日本の言葉の由来を愛おしむ』高橋こうじ著)
何気なく使っている言葉にも、日本人の心がしっかりと
込められていることを知ると、丁寧に使いたいなと思います。
「うっとり♡」するほど美しい桜。
もうしばらく楽しめそうですね。