同じ道を通っていても、
ただただぼ〜っと何気なく歩いていれば、
いつもの道でしかありませんが、
ちょっと視点を変えてみたり、
スピードをあえて遅くしてみたり、
違う意識でそこを通ると、
思いがけない発見があったりします。
いつも通っているけれど、
こんな可愛らしいお花があったかしら。
このお店の看板はこういう文字だったのね。
この広告のキャッチコピー、とても考えられているわ。
などと、新たな発見があると嬉しくなります。
これは、どのようなことでも同じです。
たとえば、同じ小説を何度読んでも、
視点を変えたり、その時の自分の状況、
あるいは持っている知識や経験の量で、
読み方、感じ方、得るものが変わってきます。
そこに面白さがあるのです。
歳を経ると、また違った解釈ができたりもするわけです。
本日は都内でオペラ「カルメン」を
久しぶりに観劇しました。
演出が全く異なることもありますが、
やはり、若い時に見たものと今見るのとでは、
感じ方が異なります。
その後のパーティーで出演者の方々、そして
オーケストラの指揮者原田慶太楼さんとお話する機会があり、
さらに楽しむことが出来ました。
彼はまだ30代にして、アメリカのシンシナティ交響楽団の
アソシエイト・コンダクター。
英語を始め、フランス語、イタリア語、ドイツ語が堪能で、
今回のオペラは、彼自身がフランス語の台本を書いたのだそう。
それもあって、今回は貴重な「カルメン」を
とても堪能しました。
同じものでも視点を変えて観ると、色々なものが
見えてきます。
それをキャッチするかしないかも、あなた次第。
いつもの道で、また違う何かを見つけられたら
嬉しいですね。