今年はお庭の牡丹が、例年より早く咲きました。
鮮やかなピンクの大輪のお花は、私のお気に入り。
桜のあと、そしてバラの季節の前のこの短い期間にしか
咲かないこの牡丹を、毎年楽しみにしています。
可憐な花を咲かせる牡丹はいつも、寒い冬を
じっと乗り越え、春になると。その自然に従い、
少しずつ蕾を膨らませ、そして
美しく花開きます。
誰のためにというわけでもなく、
よく見せたいと思っているわけでもなく、
気に入ってもらいたい、と飾るわけでもなく、
ただあるがままに美しいのです。
人間もそのようであれば
美しく生きられるのではないかしら、と思います。
他人からどう思われているのかを気にせず、
よく見られようと、背伸びをしたり、飾ったりせず、
素直に自分らしく生きている姿は素敵です。
他人を気にせず、自分らしくいるためには、
揺るぎない強い信念を持つことが大事。
そして自然体でいること。
常に自然体でいられれば、その人それぞれの
魅力を発揮できるはずです。
夕方降った雨の中でも、
牡丹はその自然に任せて美しく咲いていました。