自然への想いと日本人の心

 日本人は古来より、月からのパワーを吸収し、

それを日常生活から、社会生活、農耕文化にまで

役立ててきました。

農作業のタイミングなどは、月の満ち欠けによって

計ってきましたし、月をとても身近に感じていた

のだと思います。

今夜は新月(朔月)。自分自身を整え、

月のパワーを得て、スタートする時でもあります。

 そして秋分の日も近くなって参りましたが、

少しずつ秋めいてきましたね。

陽が落ちるのも早くなり、虫の音が聞こえるだけでも

涼しく感じるぐらいです。

蝉の声を聞くだけで暑さを感じるように、虫の音は

日本人の心をくすぐるほど風情があります。

聴こえる音だけでなく、視覚的にも昔の人は

秋の訪れを知るものがありました。

「桐一葉」(きりひとは)

他の樹木より早く落葉する桐の葉が一枚落ちるのを見て、

秋を感じたのですね。

そこから転じて、物事の一端から全体の動きを知ることの

たとえにも使われることもあります。

 七十二候に「鶺鴒鳴」(せきれいなく)があるように

9月の中旬ぐらいには、燕が南の国に帰り、

尾の長い鶺鴒(せきれい)がやってきます。

日本書紀には「伊邪那岐(いざなぎ)」と

「伊邪那美(いざなみ)」が結婚する時に、

せきれいの指導で夫婦和合し「国産み」が出来た

ということが書かれていて、

せきれいは「恋教え鳥」とも呼ばれています。

日本人にとって、そして日本にとって、

とても大切な鳥なのです。

 このように、様々な自然に向き合い、自然を慈しむ

ことができれば、暮らしや心が豊かになってきます。

そして、自然への優しさや思いやりは、

人への優しさと思いやりに繋がります。

 新月の今日、あなたは何を感じ、何を想いますか?

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