国際儀礼(プロトコール)とマナーというのは、似て非なるものです。よく混同されがちなのですが、
簡単に申しますと、国際儀礼(プロトコール)は儀礼上における国家間のルール、マナーは一般社会での
人と人との間で求められるコミュニケーションルールです。ですから、国際儀礼(プロトコール)は
どの国においても同じ、世界共通のコミュニケーションルールとして扱われ、一方、マナーは各国の間に
違いがあり、さらには同じ国の中でも地域によって違いがある場合があります。
グローバルに活躍する日本の企業やビジネスパーソンが増えてきた今は、国際儀礼(プロトコール)が
ビジネススキルとして非常に大事になってきますが、そうは言っても日本の中でのビジネスマナーという
のも必要です。
本日は、福島県国際交流協会のご依頼で、「外国出身者コミュニティでの日本語講座」の中の、
マナー講座をいわき市内で担当させて頂きました。
文化庁の『「生活者としての外国人」のための日本語教育事業 地域日本語教育プログラム』の一環で
行われている事業なのだそうです。普段は、日本語支援としてお手伝いさせて頂いたりもしておりますが、
外国人向けのマナー指導は初めてでした。日本語がどのぐらい通じるのかが分かりませんでしたので、
少々心配もありましたが、皆様とても熱心に耳を傾けて下さり、また実技でも積極的にやって頂けました
ので、私も楽しく講義・指導をさせて頂きました。
外国の方々は、日本で戸惑う事も多いと思いますが、国が違っても根底にあるものは共通しています。
より良いコミュニケーションのために、相手を敬い、思いやりの心を持つこと。そして、高感度を高め
られるよう、自分自身を磨くことが重要です。
いつもそうなのですが、様々なことをお伝えした分、私も皆様から多くのことを学びます。私自身も
ステップアップ出来ますよう、これからも努力して参りたいと改めて感じた1日でした。