今思えば、この「長幼の序」というものが、私が
幼い頃に父から学んだ初めての礼儀作法だったのだと
思います。
年長者と年少者の間には守るべき順序、秩序がある
ということ。
その中に敬いの心があるのは言うまでもありません。
そのため年長者をまず優先する、席を譲る、などという行為が
生まれてきます。
世界共通のマナー「プロトコール」の五原則にも
序列の重要性があります。
エチケット三原則にも、人を尊敬すること、敬いの心
というものがあります。
古来、自然崇拝の時代から、自然界に生きる私たちは
序列が非常に大事でした。
それだからこそ、強い者は弱い者を守り、
弱い者は強い者を敬い、社会が成り立っていたのです。
そこには、強い信頼関係や絆もありました。
それは、親と子、先生と生徒という関係も同様です。
ところが、昨今は「平等」ということが重んじられ、
皆同じように・・という思想が、
先生と生徒も、親も子も皆、友達のように仲良く・・
という感覚を作り、肝心の「敬いの心」が
薄れているように思えてなりません。
人格形成、人間性育成のための本来の教育の姿も
変わってきてしまった中で、どのようにこれからの社会は
これからの子供達を育てて行かなければいけないのか
大きな課題に直面しているように思うのです。
本日は都内で目にしたある場所で、感じたことを綴りました。
明日は外部マナー講座。
楽しみです。