古来、農作物の収穫に感謝して、神様にお供えをし、
共に食す(神人共食)時に必要でした大切なお箸。
神様と人との橋渡しをすることから「はし」と呼び、
お箸には神様が宿ると考えられていました。
ですから、日常的に私たちが使っているお箸ではありますが、
丁寧に扱い、使い方に心を配らなくてはいけません。
「お箸で始まり、お箸に終わる」和食。
お箸の文化は日本だけではありませんが、
お汁物も含めて、全てお箸のみでお食事をすることが
できるのは日本のみ。
そのお箸を使って、私たちは和食を感謝の気持ちを込めて
頂くことがとても大切です。
本日は、市内の日本料理店「向志満 山茶花」にて
『会席料理の基本作法』の講座をさせて頂きました。
20名の方々がお越し下さり、季節の素晴らしいお料理を
お楽しみ頂きながら、日本料理についてや、お作法、
美しい頂き方についてなど、様々なことをお伝えしましたので、
日常のなかでも、是非、お役立て下さいましたら
大変嬉しく思います。
いつも申しますように、お相手への思いやりや心配りを
形にしたものが、マナーや礼儀作法。
そしてそれが、心地よいコミュニケーションに繋がります。
多くの方々に知って頂きたい私の想いも、
少しずつ繋がっていきますように・・。