同じ景色でも、写真で見るのと、
実際その場に行って見るのとでは、
全く印象が異なるのは、
その空間を五感で感じているから。
昔、よく父が言っていたのを思い出します。
経験とは、例えばある風景写真を見た時に、
そこに行ったことがない人は、
写真上の切り取った景色しか見えないけれど、
実際にその場に行ったことがある人は、
写真では見えない後ろ側の景色まで
脳裏で見ることが出来るということ。
見て、聞いて、触れて・・
空気の匂い、味までも体感して、
その空間を五感で感じることは大切です。
そして、その感覚が心を育み、豊かにします。
また、本日は、日本中で広く活躍されている
空間デザイナーの雲野一鮮氏ともお話して、
デザイナーの専門的なアプローチから、
空間というものを意識することができ、
とても面白いなあと感じました。
普段何気なく足を運んでいるところでも、
さりげなく、空間が意図的に作られていて、
だからこそ、経験を大事にし、丁寧に生きる
余裕も大切だと思うのです。
どうしても時間に振り回されている毎日だと、
目の前のことしか目に入りませんが、
心にゆとりを持ち、
空間を五感で感じられるよう意識して、
感性を磨きたいと、改めて思いました。