自分の姿は、自分では見えません。
鏡に映した姿も半分は作った姿。特に表情は・・。
体型に関しては、しっかりと鏡とにらめっこして、
できるだけ、合わせ鏡で後ろも見られるようにし、
ここをもっと引き締めないと、とか
ここに筋肉をつけた方がもっとよいかも、とか
単純に、もっとやせなくちゃ・・と
チェックができますが、表情に関しては、
鏡に映った顔を見ても、自分の普段の顔は
分からないものです。
ふとショーウィンドウに映った顔がとても
老けて見えたり、ふいに撮られた写真の顔が、
何だか冴えなかったという時は、気をつけないと
いけないですね。
年齢を重ねると余計にそう思います。
そして更には目に見えない心の中。
アメリカの心理学者、ジョセフ・ルフト氏と
ハリー・インガム氏が、人間の心には4つの窓がある
と提唱した「ジョハリの窓」と言うのがあります。
このジョハリの窓についてはまた、改めて記事に
したいと思いますが、その内の2つ、
「盲点の窓」と「未知の窓」は自分が知らない自分を
表しています。
自分を見つめて、自分を知る、ということを
常に言っておりますが、自分のことも分からないことが
たくさんあるわけです。
ですから、尚更、他人の声にも真摯に耳を傾け、
謙虚になる必要があるのです。
主観的視点でしか見ていないと、本当に自分のことが
見えなくなってしまい、知らないうちに人に迷惑を
かけていた・・ということにもなりかねません。
自分のことは自分でよく見えていない、
と知っておくこと。
そして、自分でも可能な限り、客観的視点を持ち、
またそれを失わないようにして参りましょう。