どうやったら「無心」になれるのか

 私たちの日常では日々、様々なことが起こります。

良い時も悪い時も、イライラする時もウキウキする時も、

悲しく辛い時も、嬉しく楽しい時もあり、

その色々な状況で複雑に感情が絡み合い、

大きく心が乱れることもあるものです。

喜怒哀楽という感情を持つのは当然のことで、

それを押さえつけたり、伏せ込んだりする必要はなく、

良し悪しでジャッジする必要も全くありません。

 大事なのは、その感情に抵抗しないこと。

そして振り回されないようにすることです。

そのためにも「無心」になることが、

うまく感情をコントロールするコツなのですが、

「無心にならなきゃ・・」とか「頭も心も空っぽに

しなくちゃ」と頭で考えてしまうと、

余計に雑念が入り込んできてしまいます。

 じっとしていても、目をつぶっても

様々な思いが浮かんでくるのは自然なことで、

それはそれで、そのまま放っておくのが良いのです。

「いけないいけない・・余計なことを考えてはいけない・・」

と思わないで、流れに任せて、静かにそ〜っと

しておくのです。するといつの間にか、その考えは

頭から消えていきます。

「マインドフルネス」

久しぶりにこの言葉をかきましたが、

「今、ここにある。」ということだけに集中すると、

だんだん心がほぐれてきて、しなやかになってきます。

 「雲 無心にして 岫(しゅう)を出ず(いず)」

という禅の言葉があります。

雲は何ものにもとらわれずに、風がふくままに形を

整えていきながら、雲である本分を失うことはない。

という意味だそうです。

芯を持ち、しなやかに動きながら、

物事や感情に執着しないで、ときどき「無心」になる

時間を作れると良いですね。

 

2024年4月
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