私たちの日常では日々、様々なことが起こります。
良い時も悪い時も、イライラする時もウキウキする時も、
悲しく辛い時も、嬉しく楽しい時もあり、
その色々な状況で複雑に感情が絡み合い、
大きく心が乱れることもあるものです。
喜怒哀楽という感情を持つのは当然のことで、
それを押さえつけたり、伏せ込んだりする必要はなく、
良し悪しでジャッジする必要も全くありません。
大事なのは、その感情に抵抗しないこと。
そして振り回されないようにすることです。
そのためにも「無心」になることが、
うまく感情をコントロールするコツなのですが、
「無心にならなきゃ・・」とか「頭も心も空っぽに
しなくちゃ」と頭で考えてしまうと、
余計に雑念が入り込んできてしまいます。
じっとしていても、目をつぶっても
様々な思いが浮かんでくるのは自然なことで、
それはそれで、そのまま放っておくのが良いのです。
「いけないいけない・・余計なことを考えてはいけない・・」
と思わないで、流れに任せて、静かにそ〜っと
しておくのです。するといつの間にか、その考えは
頭から消えていきます。
「マインドフルネス」
久しぶりにこの言葉をかきましたが、
「今、ここにある。」ということだけに集中すると、
だんだん心がほぐれてきて、しなやかになってきます。
「雲 無心にして 岫(しゅう)を出ず(いず)」
という禅の言葉があります。
雲は何ものにもとらわれずに、風がふくままに形を
整えていきながら、雲である本分を失うことはない。
という意味だそうです。
芯を持ち、しなやかに動きながら、
物事や感情に執着しないで、ときどき「無心」になる
時間を作れると良いですね。