八風吹けども動ぜず、天辺の月

 冷たい風が身体に染みる1日でした。

暦の上では立春を過ぎても、

やはりまだまだ冬の寒さに震えますね。

本当の春が待ち遠しいです。

 禅語で「八風」八つの風とは 

人の心に大きく影響を及ぼし、揺さぶられやすいもののこと。

利(り):目先の利益

誉(よ):名誉を受けること

称(しょう):称賛されること

楽(らく):心身が喜ぶこと

衰(すい):損失

毀(き):不名誉をうけること

譏(き):目の前でせめられること

苦(く):心身が苦しむこと

これらに触れた時に様々な感情がおこり、

時にはいつまでも引きずってしまうことがあるかも

しれませんが、良いことも、悪いことも

起こる出来事は私たちの力ではどうしようもありません。

自然に吹く風を止めたり、コントロールできないのと

同じように、コントロールできないのであれば、

自分自身をしっかりと持っていること、軸をもつことが

大事になります。いつも言う自分軸。

 悲しみも喜びも、悲しみも怒りも、どのような感情を

持つことも私たちには普通のこと。人間ですから。

複雑な感情が絡み合って、苦しくなったり、

どうしようもないと感じることもあるのです。

でも、それをそのままにしておいては、

また次の湧き出る感情に悪影響を及ぼしかねません。

 どんな風が吹こうとも自分自身を見失わず、

天に輝く月のように泰然と構えること。

そのように出来たら良いですね。

でももし、それがとても難しくても、

夜空の美しい月を静かに眺めた時、

その輝きに助けられ、

きっと清澄な心持ちになると思います。

たとえどんな風が吹いたとしても・・。

 

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