久しぶりに歌舞伎を観て参りました。
しかも二月大歌舞伎は『菅原伝授手習鑑』。
『義経千本桜』『仮名手本忠臣蔵』と共に
三大名作といわれ、歌舞伎の代表的演目の1つです。
若い頃から歌舞伎は好きなので、何度か観たことが
ある演目ですが、今回の配役も素晴らしく、
大好きで素敵な役者さんばかりでしたので、
本当に感動いたしました。
中でも何に一番感動したかと言いますと、
華やかな舞台や演出も楽しいものですが、
悲しい物語の静かに流れる時間と哀切漂う空気の中で、
動きも少なく、ましてや見得をきることもなく、
声を張ることもない演技がとても素晴らしく、
内面からにじみ出る心で演じられていたことです。
立っているだけでも、座っているだけでも
何か訴えかけられているものを感じるというのは
本当に胸を打たれます。
歌舞伎はもちろん演技ですが、
私たち日常の中でも本当に魅力的な方は
やはり、着ているもの、飾られたものでもなく、
内側からにじみ出てくる本質の部分がとても素敵で、
だからこそ、その言葉にも心を動かされたり、
何気ない所作や立ち居振る舞いに魅力を感じたり
するのです。
それは一朝一夕にできるものではありませんので、
常に内面を磨く努力をしていかなくてはいけません。
内面を磨くというのは難しいかもしれませんが、
感性を磨き、教養を高め、自他への思いやりの心を
持つこと。そういうことをいつも意識していれば、
少しずつでも違ってくるはずです。
今週末は様々なことをやり、とても充実した
2日間でした。この2日間で得たもの、感じたことを
大切にして、これからも、より善く生きられるよう
努力して参りたいと改めて思います。
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