同じ紙でも、諭吉さんが載っていれば、
一万円の価値があり、なければただの紙。
一キロの金塊は、お金に換えればかなりの額に
なりますが、換えずにただ一キロの塊として
例えば光る重しなどとして使うのであれば
ただの一キロの塊の価値でしかありません。
また、世の中から一時的に消えてしまった
トイレットペーパーやティッシュペーパー。
誰もが大事に使い、でもいずれ無くなってしまうのは、
その長さが尽きた時、あるいは枚数が尽きた時。
でも、お花などの命は、長さや枚数で測れるものではなく、
時間という価値で考えます。
1つの事柄に、様々な価値が存在するということ。
様々な物差しがあるということ。
普段あまり深く考えないかもしれませんが、
でもそれを知ることは大切です。
同じものを見た時に、それをとても美しいと感じ
感動するのと、ただ形あるものとしてだけ見るのとでは
心の豊かさも変わってきます。
最近はSNSへの投稿で、いかに綺麗に、
いかに映えるように、と何でも写真を撮ることが
当たり前になってもいますが、
その時に、しっかりと感覚を味わっているでしょうか。
その価値を本当に受け取っているでしょうか。
きれいな写真を撮ることが目的になってはいないでしょうか。
もちろん、価値のはかり方は人それぞれ。
どの物差しを選ぶのか。それはあなた次第です。