啐啄同時(そったくどうじ)

 禅語に「啐啄同時」(そったくどうじ)という

言葉があります。

「啐」は、ひなが卵の内側からくちばしで殻を

つつくこと。

「啄」は、親鳥が外側から殻をつつくこと。

この2つが同時に行われることで卵が割れ、

雛が孵るのです。

導く者と、成長する者の関係というのはどこにでもあります。

親子であったり、教師と生徒、上司と部下、師弟や

コーチと選手など・・。

その指導する、導く側であるならば、このタイミング

というのを見逃さないことが大切です。

 もし、親鳥が雛が十分に成長する前に外から殻を割って

しまったら、まだ準備中だあったにも関わらず

外界に出てしまった雛は、どうしたら良いのでしょう。

無事に成長することができるかどうか不安です。

そして逆に、親鳥がいつまでも殻をつつかずにいたと

したら、自分の力だけでは殻を破ることのできない雛は

外界に出られず、力尽きてしまうかもしれません。

 そのタイミングを逃さないためには、

しっかりと観察していて、伸びる瞬間を見逃さず、

またその才能を引き出せるようにしなければいけません。 

知識や技術を教えるのではなく、導くことが大切ですね。

また、「啐啄同時」は自分自身にも言えること。

一生懸命努力をしているにも関わらず、

なかなか結果が出ない時があります。

そういう時は、すぐに諦めてしまうのではなく、

自分を信じて磨き続けることが大事なのです。

まだ機が熟していないだけなのだと考えていれば、

いつかチャンスが巡ってきたら、

大きく飛躍することができるはず。

何事もベストなタイミングがあるのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

YouTube『エクラの風』Vol.22 を配信いたしました。

「完璧ではなく、最善を尽くす」

目標を掲げたり、願うことも大事ですが、そこに

必ず伴わせなければいけないのが、実際の行動 です。

拙著『夢の音読』8月から抜粋した文章を

音読しておりますので、是非、ご覧くださいませ。

こちら

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 『 夢の音読 』

~心が前に歩き出す 365日の言葉の花束~

Amazon・全国書店にて発売中!

Amazonはこちらから→

 『自分を知るとうまくいく』

Amazon Kindle 電子書籍はこちらから→

 

2024年3月
« 2月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31