日本語の難しさと美しさ

 日本語というのは、とても独特な言語です。

私たちは普段、漢字、ひらがな、カタカナを

上手く使い分けていますが、漢字というのは

元々は「漢」の文字。

日本では、漢字伝来以前には神代文字という

古代文字が使われていて、5世紀頃に漢から

文字を輸入したと言われています。

 それ以前には話し言葉はありましたので、

漢字伝来の時に、従来の言葉と漢字をリンク

しなければいけませんでしたが、漢字の音と

話している言葉の音が合わないために、

それを上手く融合させて、音読みと訓読みが

できたのです。

日本の音文化を大事にしながら、漢の文字文化も

尊重している日本人の精神は素晴らしいですね。

他の言語にはそういうものは無いはずです。

 そして、中国語や西洋の文字は横書きですが、

日本語は本来は縦書きです。

文字の音が上から下へと流れている様子を表していると

言われています。それは、自然崇拝を重んじていた

日本人は日本の音は神様から授かったものなので、

上から降りてきているという考え方をしていたのです。

一方、横書き文字は単に人間同士が横に繋がっていく

というイメージです。

さらさらと上から下へ流れるそのエネルギーは

日本語独特。ですから、いわゆる古文というものは

流れるような音の響きがあり美しいのです。

 本日も国語脳トレーニングレッスンの時に、

いつものように竹取物語や、伊勢物語、枕草子、平家物語

など、古文をたくさん暗唱していましたが、

本当にこの日本語の音の流れの美しさを肌で感じます。

 大陸では侵略の歴史があるため、言語は衰退と発展を

繰り返してきました。それが文明文化でもあるわけですが、

2000年もの長きに渡り継承しているのは、おそらく

日本、日本語だけです。それが日本文化、日本文明とも

言えますが、それを現代の私たちは理解し、誇りに

思わなければいけないと思うのです。

 今日はフィリピン女性向けの日本語レッスンも

ありましたが、日本語は美しさがあると同時に

難しさもたくさんあり、

日本人では決して気にもとめないようなことを

質問されるので、いつも彼女から様々な気づきを得ます。

 日本人の精神が息づく日本語。

大切にして参りたいですね。

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