日本のおもてなしの心は、千利休が茶の湯を精神世界にまで
高めた茶道での心得に通じ、それは和の心の原点とも言えます。
「和敬清寂(わけいせいじゃく)」
それは、お客様と亭主(主人)が心を開いて集い、
お互いに敬うだけでなく、物に対しても全てに、敬意を表して
接する。そして清らかに、慎み深く、何事にも動じない心を持つ
ということです。
日本人の細やかな心遣いや奥ゆかしさ、謙遜の念は、
和のお作法の随所に込められており、それらは、私たちが
大切にしなければいけない礼儀、マナーであります。
今日は久しぶりに、和のマナーレッスンを行いました。
立ち居振る舞いから、和のお食事のことまで、実践を交えながら
一通りお伝え致しましたが、西洋マナーと同様、それを日常生活に
取り入れて頂き、無意識でもできるようになることが大切。
本日の生徒さまはとても熱心でいらっしゃいますので、
ご自宅での復習のご様子が素晴らしく、私も大変嬉しく思います。
そして和のレッスンを行いますと、日本人として和の心を
大変誇りに思い、次の世代にも、もっともっときちんと
伝えて参りたいなといつも感じるのです。