全く私のレッスン計画通りにやらない生徒がいました。
まるで、私を試すかのようにわがままを言うので、
本当に私にとって、週一回のその時間は試練のようなものです。
でも、私が、ここだけは曲げない、と固く決めたことは3つ。
レッスン中、その子を楽しませるけれど、必ずその中に
秘かに学びがあるようにする。
目線を下げて、その子と同じレベルで、同じ気持ちになって
笑ったり、驚いたりするけれど、師弟関係は保つ。
その子の全てを受け入れる。
それから、8年。
お休みすることなく通い続けている中学生の彼女が
今日、言ったのです。
「毎日ここに来たい!」と。
今では、学校のこと、家では言えないこと、何でも
話してくれます。
私は英語しか教えていませんが、全ての教科の成績を
聞かなくても、報告してくれます。
「先生、厳しくなった〜!!」と言いながら、
私の出す課題を必ずやりこなします。
そこには、本当に「信頼関係」が出来たなあ、と
感じるのです。
同じ波動の人、同じ感覚の人との信頼関係を築くのは
そう難しくはありません。
でも、考え方、価値観が違う人とも信頼関係を築かなくては
いけない場合もたくさんあります。
そのような時、まず第1にすることは、やはり、
お相手を、全て受け入れること。
認めなくてはいけない、ということではなく、
良くも悪くも、「そうなんだ」と受け止めるということ。
そこから、次第に、お互いの歩み寄りが始まっていくのです。
時間がかかっても、でもいつか必ず、
お互いを尊重できる時がくるはず。
「受け入れる」こと。大切です。