不必要なルールは決して人を育てない

 世の中には様々なルール、決まり事があります。

法律はもちろん国で定められた規範でありますから、

守らなければいけないのは国民としての義務ですが、

それ以外のものをどのように作り、どのように

守っていくのかは、そのコミュニティ次第になります。

家庭でのルール、学校での規則、企業や組織での

守らなくてはいけないもの、社会的な決まり等、

様々なところで私たちはそれらに触れるわけですが、

たとえば学校や家庭でそのルールを決める時などに、

何でもかんでも厳しくしてその狭い範囲から逸脱しない

ようにする傾向は昔からあります。

だからいつでも子ども達は〇〇しなくてはいけない

という事柄ばかりに縛られて、自由と自律を失い、

決められたことや指示されたことはやるけれど、

それ以外のことはやらないために、自分で考える力や

問題解決能力が育まれないまま社会に出てしまう

ことが多いわけです。

 自由というのは実は好き勝手に何をやっても良い

ということではなくて、それぞれの責任が伴います。

ですから自分が今、何をするべきなのかということを

自分でしっかりと考えることが求められるのです。

 私が卒業した都内の公立中学校は制服がない

とても珍しい学校でした。現在の校則がどのように

なっているのかは分かりませんが、当時は、本当に

いわゆる校則らしい校則というものがほとんど無く、

生徒の判断に任されていることが多かったので、

皆、それぞれが自分で考え行動していたように思います。

それで決して学校が乱れることも、荒れることもなく、

私はとても楽しい中学校生活を送ることができたと

今でも感じています。

それは何十年も前だから出来たということではなくて

当時、都内の学校もかなり荒れているところがあり、

他校は校則がものすごく厳しかったようですから、

本当に有り難い環境でした。

命や、人権、差別に関する最低限の約束事をしっかりと

提示した上で、子どもを信じることや、成長過程で

必要な人としての学び、そしてこれからの未来で自分で

歩もうとする力、でもいつでも助けを求めることができ、

いつでも手助けをすることができる、そういう力を

身につけていける場がもっと必要なのではないかと

感じています。

 本日、「学校の〈当たり前〉をやめた」ということで

有名な元千代田区立麹町中学校長の工藤先生のお話を

伺うことができ、これからの教育についてまた新たに

思いを深くいたしました。

今回はルールの点から綴りましたが、

家庭、学校、社会の中で、大人の役割というのは

とても責任があるものだと改めて思います。

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