竹影掃秋月(ちくえいしゅうげつをはらう)

 昨日は満月でした。

朝夕めっきり寒くなってきた秋の夜空に浮かぶ月は

ひときわ美しく見えます。

満月には不要なものや感情を手放すと同時に

やはり今あるものに感謝し、今を幸せに感じる心を

持つことが大切ですが、その月のエネルギーを

十分に味わえる素直さもあると、今の自分を

後押ししてもらえるような気がいたします。

 「竹影掃秋月」(ちくえい しゅうげつを はらう)

月明かりによってつくられる竹の影が、風に揺れると

何度も月をはらうように見えるけれど、

月が動くことはありません。

月も竹の影も無心であり、その静と動を美しく

表している禅語です。

動く竹の影も月もどちらも、何かをしようと

必死になっているのでもなく、ただ自然に

あるがままにそこに居るということ。

あるがままに動き、あるがままに静かに佇む。

でも私たちは意外とそれが出来ないのが実情です。

 あるがままに動くというのは、決してまわがままに

動いていくということではありません。

あるがままに居るということも、決してわがままに

居座っているということでもありません。

どちらも自分の真の心に寄り添っているということ。

他人や周りの情報に惑わされて、右往左往していては

本来の自分を見失います。

忙しさに振り回されていても、文字通り心を亡くします。

本来の自分というのはどのような状態であるのが

ベストなのか。

どのようにしていることが自分らしくいられること

なのか。

普段から自分のことを知っておかないと、いざと

いう時に慌てます。

本当の自分らしさがわかっていれば、動いていても

静かにしていても、周りからの影響を受けずに

あるがままでいられるのです。

揺れる竹の影のように、そして不動の月のように、

無心でいられる落ち着きを持っていたいですね。

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