「廓然無聖」(かくねんむしょう)

 昔、達磨大師が中国で、梁の武帝に会った時に

「私に功徳はあるだろうか」と問われて、

「功徳はありません」(無功徳)とお答えに

なったのですが、さらに達磨大師は武帝に「では、

仏の教えで最も大切な真理、聖なるものは何か」

と聞かれて、「廓然無聖」と答えられました。

「廓然」とは、からりと晴れ渡った空のように

何の囚われもないこと。

「無聖」とは、文字通り、聖なるものはない、

ということです。

つまり、聖なるものは何か、というように

理屈を考えるのではなく、どのような価値観にも

捉われず、心の中に晴れ渡った空を思い描くように

爽やかなよいイメージを持つことが大切なのです。

 時々私たちは、「人生とは何か」などと

考えることがありますね。

一生に一度きりの人生。

人生はそう長くはない。

人生をどう生きるか。

などと、生き詰まった時や悩んでいる時は特に

考えて考えて、でも答えが見つからなくて・・・

なんて、もがくこともあるでしょう。

 でも理屈で人生を考えても、所詮、哲学者では

ありませんし、そこで無理やり答えを見つけようと

するよりも、大空を仰ぎ、雲一つない空であったなら、

また、そうでなかったとしても、心の中に

そのような爽やかな空を思い浮かべて生きていく方が、

ポジティブに幸福に近づけるのかもしれません。

「廓然無聖」(かくねんむしょう)

眩しく太陽の光が降り注ぐ夏。

澄んだ青空にあなたは何を見ますか。

ただ「無」になりますか。

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