耳聞は似かず、心聞の好きに

 「耳聞不似 心聞好」

(にもんはしかず、しんもんのよきに)

南北朝時代の漢詩集『貞和集』に収められている

言葉ですが、「耳聞」というのは、字の如く

「耳で聞く」ということ。つまり、お相手のお話を

表面的に聞くだけで、その言葉のみを理解することです。

そして「心聞」というのは、もうそのまま、

「心で聞く」ということ。つまり、お相手のお話を

その言葉の裏に隠れている意味、心情までを理解する、

ということです。

「傾聴」というのも、ただ言葉を聞くのではなくて、

十四の心で耳を傾ける、と言いますが、

心で聞くということは、お相手の本当の意味を理解する

ために、とても大切なことなのです。

 日本人は特に、はっきりと意見を言う欧米人とは異なり、

なかなか本心を言わなかったり、その場を取り繕ったり、

「以心伝心」を自然に重んじていて、伝わるだろうという

前提で、きちんと伝えていなかったり・・・ということが

よく起こります。

それがメリットでもあり、時にデメリットにもなって

しまいますから、気をつけなくてはいけない点なのですが、

それでも、聞く側としては、それを踏まえて、お相手の

ことを理解できるように努めることは大事です。

そして出来ればお互いに「心聞」して、理解を深め合う

ことが出来ると良いですね。

 良い人間関係を築くためには、友人でも家族でも、

恋人、お仕事仲間・・・どのような間柄あであっても

常に「心聞」を心がけることが大切です。

そうすれば、お互いに共感し合い、支え合って、

その絆を深めることが出来るのです。

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