マナーの根源には、自然と一体化した暮らしや生き方を
するという、自然崇拝の考え方がありますが、
自然は、私たちにとって、無くてはならないものであり、
人工だけでは、私たちは生きていくことが出来ません。
そして自然は過酷でもあり、美しくもあります。
とても美しい自然。
今は、木々が青々と生い茂り、色とりどりのお花が咲き、
私たちの心を落ち着かせてくれています。
でも、その自然、完全なものであるかというと、
決してそうではありません。
不揃いであったり、枯れかかっているものもあったり、
虫食いになっている葉もあれば、いくつものお花が
落ちてしまっているものもあります。
その全てを含めて、私たちは自然を慈しみ、
その不完全でありながら、調和された姿を美しいと感じる
のです。
ですから、人も同様に、
得意なこともあれば、苦手なこともあり、
自信がある時もあれば、無くなることもあり、
元気がある時もあれば、落ち込むこともあって、当たり前。
不完全だからこそ
もっと学ぼうという意欲が湧き、
もっと輝きたいという向上心を持ち、
そういう姿が美しいのだと思います。