今朝のいわきは音を立てて強い雨が降っていました。常磐線ひたちに乗る予定の時、悪天候の日には
いつもハラハラします。これまでに幾度となく遅延や運休で困った経験があるからです。
その中で、今でも決して忘れられない日があります。
通常、いわきー東京間が2時間20分ぐらいのところを、強風のために10時間以上もかかった日のことです。
電車がまるでかめのように遅々として進まない中、車外にも出られず、お昼も食べられず、私のお隣りは
スーツを着た若い男性で、ちょっと声も掛けられず・・・
そのような時、勇気を出してくれたのか彼の方から声を掛けてくれました。有難いことに重たい空気が
ふわっと軽くなったような感じでした。それからの6、7時間、入社式を次の日に控えているという彼と
様々なお話をしたのです。年齢の差があるにも関わらず心地よい言葉のキャッチボールが出来たのは
彼のコミュニケーション力が非常に高かったからだと今も思います。
①自分の言葉で伝える事をたくさん持っていたこと。
②目上の私に気を配りながら質問をしたり、私の話にきちんと耳を傾けていたこと。
③狭い空間で、会話の呼吸を合わせていたこと。
当たり前のことのようですが、これらは相手を思いやるマナーにもとても通じるところがあるのです。
この思いがけない貴重な時間を思い出し、今頃社会人として頑張っているかしら、などと考えながら、
今日の常磐線ひたちが通常通りに動いていてホッと致しました。