心(うら)

 驚いたことに、広辞苑で「うら」と引くと

「心」が一番初めに出てきます。

「心」は「うら」とも読むのです。

(表に見えないものの意)で、こころ。おもい。

 ●心思う(うらおもう):心中にかれこれと思う。

  考えが決まらずにためらう。心配する。

 ●心細し(うらぐわし):心にしみて美しく思われる。

  こまやかで美しい。

 ●心恋し(うらごいし):心の中で恋しく思う。

 ●心解く(うらとく):うちとける。

 ●心情(うらなさけ):表にあらわさない愛情

 ●心安(うらやす):心中安らかなこと。

もちろん、まだ他にも様々な言葉がありますが、

日本語は素敵だな、と思います。

普通は、「表」「裏」で表すところ、

表には出ない心の内に秘めたものは

「裏」ではなく「心」と書き

日本人の心の美しさが現れているような気がします。

「己」もまた、「うら」。

「うら」って自分自身のことなのですね。

表に見えないものでも、

大切にしたいですね。

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